第3訓

 



「あっ、あの付き合ってください!!!」

「何処へですか?」

「へ?」

 今時こんなにもベタな間違いをする奴がいるのだろうか…

「すみません今日はちょっとみたいテレビがあるので、明日じゃだめですかねぇ?」

 上目使いで相手はノックアウト!!!

 計算なのか!? もしかして計算なのか!!!

 いや違う彼女、佐野玲奈はそんな人間ではない。



 本当に根っからの天然なのだ。



「いえいえ! いいっす!」

 そういって駆けていく哀れな男子を見て玲奈は

(もしかして、今ので嫌われた!? 明日、しっかり謝ろう)

 と、思ったのだった。









 佐野玲奈は可愛らしい容姿とその天然キャラで学園のアイドル的存在であるがお約束どおり本人に自覚無し。

 当然のように女子達から陰湿ないじめを受けていたりするがただのスキンシップだと思っていたりする。



 正真正銘の天然、極度の天然









「ただいまー」

 玲奈は一人暮らしであるため、もちろん返事は返ってこない。

「さって、早速再放送のドラマを見なくっちゃ」

   テレビのリモコンを探す玲奈の目に飛び込んできたのは一冊の漫画

「そういえばこれ借りっぱなしで読んでなかったや」

 見つけてしまうとなんだか内容が気になってくるものであり、玲奈はドラマは録画し後でみることに決めた。

(うん! 今日はこの銀魂って漫画を読もう!)

 玲奈が借りている冊数は10……

「けっこう時間かかるか…な? まあいいや」

 こうして玲奈は一巻を手にするとページをめくった。



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